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2012/05/18 「チベット亡命政府の地~ダラムシャラ~」

時は過ぎ、周囲のインド人はチケットを持った乗客が来る。
と、次々とどこかへ消えて行き、今。
我々の向かい席には、インドのおばちゃんと、「ひょいっ」とした感じのおっさん、爆睡。

電車の揺れと盗難への警戒心で
寝付いては起き、寝付いては起きを繰り返し
寝付いた時に起こされる。

来ないと思っていたチケット巡回。
夜中の3:00に巡回。

なんでこの時間。

6:00頃、本格起床。
下車準備。

ほぼ定刻通り、パタンコート駅着。

同じダラムシャラを目指すという事で
コリアン女子と3人で駅からバススタンドへ歩く。
バススタンドで更にコリアン女子2人と遭遇。

1時間ほど時間をつぶし
ダラムシャラ行き8:30発。

グラサンかけたマリオみたいなおっさんがドライバー。
逐一、日韓組の事を気にかけてくれる。

4時間ほどでダラムシャラ経由マクロードガンジ着。(1人110R)

コリアン女子3人と別れ、目当てのゲストハウスへ。

チベット亡命政府があるここはインド、というより、チベットの色が強い。
人も全く違う。
デリーやバラナシで感じたストレスは無い。
山に囲まれ、眼下に町が見える。
どことなく、穂高の山から見る景色に似ている。
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今はインド人が休暇に入っているらしく
インド人観光客も多し。

ローリンゲストハウスにイン。(ダブル150R)
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荷物置き、日本食の食べられるルンタという食堂へ。

巻き寿司、かきあげ丼食す。
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うまし。

旅に出てから食べた日本食の中で一番うまし。

そのまま、チベット寺、ダライ・ラマ法王邸等を周る。

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街の至る所に、中国政府への抗議の張り紙。
抗議の焼身自殺を遂げた僧達の写真。
中国政府に拉致され、行方の知れないパンチェン・ラマのポスターが貼られている。
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ここに来て、チベット問題を考えないわけにはいかない。
し、実際、ここへチベットの問題を学びに来る外国人も多いと聞く。

このマクロード・ガンジを歩いてみて感じるのは、人々の信仰の篤さ。
実際、店舗などを覗いてみる、と、通常であれば店主が接客。
顧客との世間話やらセールストークなどが始まるのだけれども
ここでは、店主がマニ車(マントラが書かれた仏具)を回しながら
熱心にマントラを唱えている。
ので、客が来ても気が付かない。
というか、客よりも大事な事がある、と言う感じ。
(もちろん全ての店舗がそうではないけれども)
少し語弊のある言い方かもしれないけれども、宗教に没頭している、という印象。
自分の精神、心の拠り所、軸、の様な確固たるものを持っている人々の強さ、真摯さが
ここに張り詰めていて、どこか、しんとしたものが目の奥にある。
様な印象をチベット人に対して抱き、ネパールのボダナートでも
巡礼に来ているチベットの人々を見て同じように感じたのを思い出す。
彼らの置かれている境遇を知っているからそう感じるのかもしれないけれども
どことなく、寂しげな感じ、というか。
道中、道を尋ねたチベット僧のおいちゃん達はとても活力に溢れていたけれど。

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↓道路に描かれた文様
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↓犬、やけにでっかい。毛、もふもふ。
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いろいろと考えてしまいつつも、穏やかな町をちょらちょら歩く。
タイミングが合えばダライ・ラマの説法も聞いてみたかった。

きっと、普段はとても穏やかで静かな町なんだろうと思う。

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思う、というのは。

先にも書いた、インド人の休暇に被っており
ここ、マクロード・ガンジにもマイカーにて大挙して押し寄せるインド人観光客。
だけなら「ひゃーん、人多いっすねー」位で済むのだけれども。

彼ら、この町の細い道をガンガンに飛ばす。
ぷぁんぷぁんにーにークラクションを鳴らす。
道で対向車とすれ違えない場所で
鼻っつら突き合わせて、ぷぁんぷぁんにーにー鳴らし続ける。

「にーっ!にーっ!」
「ぷぁん!ぷぁん!」

なんつってクラクションを至る所で鳴らしまくり、狭い路地を車でガンガン入ってくる。
↓こんな感じで
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「もーーーーーうるさいよーーーーー」

と、両耳を押さえ、しゃがみ込み、至極文字的にそう呟きたくなる。

も、やだ、帰る。

と思い、宿へ向かいちょらちょら歩く。
すると、マクロード・ガンジ中心部、メインの交差点辺り。
スターの来訪でもあるのか?
と思ったら、ほんとにスターの来訪らしく、人の海。
なんでも、クリケットのプレイヤーが来ているとの事で、騒ぎになっているという。

クリケット…

いまいちピンと来ない罰当たりな我々は、人をかき分けかき分け、なんとか宿へ。

願わくば、静かなダラムシャラ、マクロード・ガンジが観たい。





↓こんな所でまさか!と思い小躍り、熟読@ルンタ。
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by kurikurigururi | 2012-09-15 03:40 | インド
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