2012/05/24 「月世界ラマユル~古の仏教美術アルチ」

朝4時。
扉をノックされる音で目覚め。

扉のすぐ向こうがレセプションだった為
わざわざ起こしてくれたらしい。
タイマーを4:30にセットしてあったんだけれども。

バスパークに行き、バスに乗り込む。
ほぼ定刻通り、5:30頃出発。
乗客は昨日とほぼ同じ。
隣のおいさんが我々にもブランケットを貸してくれる。

隙間風、ぎゅんぎゅん。
バスは進む。
最後尾の座席でかじかみながら、ただただ到着を待つ。

早く太陽が出てほしい。

自分達がただの一生物である事を思い知らされつつ
ようやくバスに日が当たり始め、体のこわばりが取れてゆく。

少し前まで、暑くてどうにかなりそうだったのに。

小休憩を挟み、2時間ほどでラマユル着。

月世界。

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と呼ばれる光景。

切り立った岩山、石造りの家々。
無機質な光景に、点在する緑。
覆いかぶさってくる青空。

高度が高い為か少し息切れ。
荷物を背負い、ラマユル・ゴンパを目指す。

50Rs支払い、ゴンパに入る。
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ぐるり、今回のラダックでの目的の一つ。
以前、本で見たラマユルの千手観音。
これを見る為、僧侶に聞いてみる。

と、隣のお堂にある、という。
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一年前、この千手観音を本で見、見入ってしまい、「見てみたい」と思うも
「まぁ無理だろうな…」と思っていた。

のに、見れた。
自分のすぐそこ、手の届く距離にある。
人生とは解らないものだと思う。
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当たり前だけれども、実際に見ると、存在感が全く違う。
写真撮っても良いとの事で激写。

再び、本堂に戻る。

ガイドブックを千手観音像のお堂前に忘れてきた事を思い出し、走って戻る。

と、すでにそこには無。

キツネにつままれたような気になり、虚脱。

していると、

少年僧が走って本を持ってきてくれる。

が、しかし。

表紙~14P位まで引きちぎられている。

聞くと

「モーモーさんが食ってたので保護しました」

との事。

はは、本、牛に食われる。

牛に食われている本を救出してくれた少年、ありがとう。

己の粗忽さ、自責の念をごまかしつつ


「本を牛に食われ、それを少年に救ってもらうなんて
牧歌的で良いね、はは。」

つって、ぐるり、くりくりに申したところ。

きつめの叱責を頂戴し、あわや、土下座。
という所、すんでの所で辛くもこれを回避。

旅路は続く。

ラマユルを出、道端でアルチ・ゴンパまでヒッチハイク。
ぐるり、人生初ヒッチ。
若干、照れ気味に、そしてちょっとかっこつけめに親指を立て

ぶんぶんに砂埃の舞う街道に立つこと約20分。

1台のバスが停まってくれ
アルチ手前のカルチなる所まで乗せてもらい
そこで、ローカルバスに乗り換え。
アルチ手前位からインダス川の流れが目に入りだす。

切り立った岩山。

その上に広がる青すぎる青空。
岩山の間をうねる、豊かな水量を湛えた
ターコイズブルーのインダス川。
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「地球にこんな景色があるのか。」

バスに揺られながら思う。

や、あるから見てるんだけれども。

アルチ・ゴンパとレーへの分岐点で降りる。

ここからゴンパまで約4Km。

誰もいない。

元々、レーからゴンパ巡りする人が多く
基本、「レー→各ゴンパ。」
という感じなのだけれども、カルギルからのルートだと
1度ゴンパを素通りし、再びレーから行ったり来たり。
と言うことになるので、レーへ向かうまでに寄れる所は
寄って日数を稼ぎたい。
なんて事考えている我々位しか降りる人はいない。

とりあえず、ヒッチ出来なければ歩くしかない。
けれども、できれば荷物全てを背負って歩きたくない距離。

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若干、息切れしつつ、えっちらおっちら歩いていると。

後ろからトラック。

全力でトラックを止め

「乗せてちょうまげ。」

なんつって頼むと即、快諾。

そのまま、ゴンパ手前の村入口辺りまで乗せてもらう。
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村の中、ゴンパ目指し歩いていると

「ジュレー」
「ジュレー」

なんつって何人も声をかけてくる。
ジュレーとはラダックのあいさつで
こんにちは、ありがとう、さようならの意味。

なんてフレンドリー。

人が優しい。

村の奥のアルチゴンパ着。
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やけにフレンドリーな老僧にゴンパ内を案内してもらう。

ラマユルもそうだったけれども、建物自体は簡素な造り。
だけれども、11世紀から残る、世界でも数少ない仏教美術を拝見できる。
との事で、中に入る。
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*内部撮影禁止

壁一面、無数の仏様。

さらに巨大な仏の立像が3体。
建物自体、吹き抜け三層構造になっており
下から見上げると、うっすらと上階の壁面にもみっしりと描かれているのが解る。

薄暗い堂内。
ライトで壁面を照らして見る。
一体一体緻密に書き込まれた、色鮮やかな仏が壁一面。

がしかし、経年による壁の劣化で
一部が禿げ落ちてしまい、壁そのものがむき出しになっていた。

今では、修復出来る技術がないのか
それとも、もとからあるものに手を入れる事を
良しとしていないのかは解らないけれども
このまま、ただ朽ちていってしまうのは惜しいと思う。

*↓外壁、展示されていたもの。
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ゴンパを出、本当ならリキール・ゴンパまで
移動してしまいたい所だけれども
早朝からまともに食事もしておらず
高度のせいか息切れもし、ふらふらするのでここに一泊を決める。

宿、高し。
近場の宿にイン。
ZIMSKHANG HOTEL(ツイン)

部屋の天井。
使
徒、襲来
的な有様。

…。

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ホットシャワー無。
バケツでお湯を貰い、湯浴び。
村内に食堂が無く、宿併設の食堂にて夕飯。
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早めに就寝、


肉眼で拝めると思っていなかった…から最後にもう一枚
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by kurikurigururi | 2012-09-23 06:15 | インド | Comments(3)
Commented by 杜百子 at 2012-10-02 23:40 x
すごいね、千手観音!
肉眼で拝める日は私には無いかもしれないけど、写真を通してでも拝ませて頂けて有難い。


千手観音の余韻にかなり浸っている所に使徒襲来w

わろた。

松本は大分涼しくなってきたよ。
帰って来る頃はさっぶいよ、きっとw
Commented by 杜百子 at 2012-10-02 23:43 x
あ!
言い忘れたw

月世界がまるでスターウォーズのようだと思ったのは、私だけじゃないよねw
Commented by kurikurigururi at 2012-10-03 06:33
千手観音、良かったよ。
ラマユル、夜、月明かりの中でみたらもっとそんな感じかもしれないw
天井は、これ、こういう設備なのかな…
って思うくらい自然に穴空いてたw
松本、寒くなってきたみたいだね。
帰るのまだ先になりそう…急いで動いてるんだけどね…
なのに、ラーメンギアすごい入ってて困るw


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