2012/09/08 「ベツレヘム、ヘブロン、分離壁」

朝食付きって、ありがたい。
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腹ごしらえし、今日はヘブロンという町へ。

ダマスカス・ゲート前のバス乗り場から21番バス乗車。(1人片道7NIS)
(*124番でもいけるけれども、チェックポイントで降ろされる。
  ので、ヘブロン行きは21番がスムーズ。分離壁の絵が目的なら124番で。)

約40分程でベツレヘム着。

降りた場所からすぐにヘブロン行きバスに乗り換え。(1人片道6NIS)
アブラハム・モスクに行きたいと伝える。
と、終点で降りるように言われる。

1時間程で、到着。

バスを降り、モスクまで細長いスーク(マーケット)内を歩く。

ここはもう、パレスチナ。

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街を歩いていると、イスラエルとパレスチナの境界線となっているで

分離壁が時折現れる。

イスラエルが建設したこの壁を境に、二つの国が向かい合っている。
正確にはパレスチナはまだ国としては認められておらず、「自治区」。

細い路地に店が並ぶスークを歩いて行く。

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路地を行く人々の頭上に張ってある布やビニール。
これは、分離壁の向こう、イスラエル側から投げられる
ゴミやら何やらを受ける為の物。

歩いていると客引きに声をかけられたり、ニイハオ!とかコンニチワ!
なんて声をかけられる。
結構フレンドリー。

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イスラエル人は西洋の顔立ち、パレスチナ人はアラブの顔立ち。

エルサレムでは無かった、アラブ人特有のしつこい位のコミュニケーション。

スークを抜け、アブラハム•モスク着。

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祈りの時間でまだ中に入れないとの事。

近くの分離壁からイスラエル側に出、隣のユダヤ教側から入ろうとする。

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も、こちら側は今日は開いていない。

との事。

入れる時間まで日陰で虚脱しつつ待機していると。

パレスチナ人の少年が数人、我々の周りに集結。
物売りかと思えば、ただ話したかっただけの様で
片言の英語で


「エロい事ばっか」


話してくる。

適当にあしらいつつも、少し辟易。

そんなこんなでモスクが開き、中へ。

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の祖とされているアブラハムの墓所。

3つの宗教の聖地であり、そのためにこれまでにも
何度か惨劇の舞台ともなった場所。
建物はイスラエル側がユダヤ教
パレスチナ側がイスラム教で分断されている。

この町は1997年にイスラエル軍を段階的に撤退させる事で結ばれた
ヘブロン合意によって、今はイスラエル当局の管轄は町の約2割
パレスチナ当局の管轄は約8割。
しかし、ヘブロンでは、パレスチナ人を追い出す為の
イスラエル入植者からの暴力や嫌がらせが多く
国際監視団が入っているという。

モスクを見た後、バスでベツレヘムへ戻る。(1人9NIS)

ヘブロンの町中を歩く帰路、パレスチナ人男性に

「少女2人がイスラエルに撃ち殺された部屋を見ていかないか?
 金は要らない、それと何か買ってくれ。」

と話しかけられた。

少し怪しかったので断ると

「何故、イスラエルの物は買ってパレスチナの物は買わないんだ!」

と言われる。

少女の悲劇をビジネスにしているじゃないか。

と思うし、パレスチナがかわいそうだから物を買うってのも違うと思う。

バス停から、ベツレヘムの街中を抜け
イエスが生まれた場所とされる聖誕教会へ。

20分程歩き、着。

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ツアー客多し、鬼混み。

生誕の場所は地下にあり、そこへ入る為の行列がとにかく長い。

とりあえず、教会内、他の場所を見る。

ヘブライ語をラテン語に翻訳したヒエロニムスの像。
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くるりと回ってき、かなり短くなった列の後ろに着き、待っていると。

後ろの団体のガイドが「グループじゃなければ反対側から入れるから、着いてきなさい」
なんつって、入口まで案内してくれ、地下へ。

中は人で大渋滞、教会のスタッフも人をさばくに必死。
がために、ドヤドヤしていて思ったほど敬虔で荘厳な雰囲気は無し。

聖誕教会を出、脇の道をちょらちょら。

パイタイム中のマリア様が

「イエスをエジプトへ逃がさなければならない。」

と言われ、出かける準備をしていた所、母乳が何滴か地面に落ち
赤い地面が白に変色、した場所。

というミルク・グロットと呼ばれる教会へ。
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来た道を戻り、21番バス乗り場から北へ向かって歩く。

目的は分離壁。

そこに描かれた絵。

壁に向かい、歩いていると、タクシーに声をかけられる。

「チェックポイントに行くのか?乗っていけ!5シェケルで!」

と言われるも、歩いて行くと答える。

「分離壁の絵を観に行くんですよ。歩くからいいよー」

と答えると

「絵を観に行くのか!じゃあ乗ってけ!タダでいいよ—」

なんて言われる。

怪しみつつも、ベドウィン出身だと言うおっちゃんの言葉を信じ
分離壁まで乗せて行ってもらう。

「日本は良い国だ!それで、なんでみんなエルサレムに泊まる?
 こっちに泊まればいいのに!今度こっちに来たら俺の車使ってくれよー。」

なんつって、普通に帰って言った。

なんだ、ただの良い人か。

ありがとう、おっちゃん。

と思い、分離壁へ。

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イギリスの「アート•テロリスト」と言われているバンクシ—という画家が
この壁に絵を描いたバンクシ—アートがパレスチナ側の壁に描かれている。
そして、それに触発された人々がさらに壁に絵を描いている。


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壁沿いに歩きながら、イスラエル側へ抜けるチェックポイントへ。
道中、くりくり、道端に座った少年たちから雑誌の

「女性が水着で横たわっているページ」を見せられる。

あほか。

と思うけれども、少年てそういうもんですし、おすし。

チェックポイント近くでジュース売りの若者が声をかけてくる。

兵士に向かって

「歩きの入り口はこっちだ!ヘイマイフレンド!彼らは俺が連れてくよ!」

守衛のイスラエル兵に「ヘイ!マイフレンド!」って。

意外に仲がいいじゃないか。

がしかし、すでに行き方は知っていたので
その旨を伝えるも、かなりつきまとわれ

「ジャパンイズグッド、チャイナイズノ—グッド」

なんて言いながら最後にジュースを買えと言う。

「今、いらないし、他よりめっさ高いですし、おすし。」

と伝え、立ち去る。

と。

「チャイナイズグッド!ジャパンイズノ—グッド!」

「お前のか—ちゃんでーべぞ!」

的に言い放って走り去る。

プライドは無いのか。

というか、パレスチナ側に来て感じたのは
パレスチナ人の中には、自分達の置かれている状況の中で
ひねくれてしまっているというか、卑屈になっている人が多いのかもという事。
それだけ嫌がらせをされても経済的な面や発展度では
イスラエルがなければやっていけない。
けれども、イスラエルは受け入れられない。
みんなパレスチナに同情はしてくれるけど、何かしてくれるか?
といえば、具体的には何もしない。
そんな状況の中で、卑屈な感情が産まれているような感じがした。
もちろん、そんな感情に飲まれる事も無く、冷静に考えている人だっている。
あくまでもこれは、たった1日の中で会った人から感じた印象。

チェックポイントでパスポートを提示し、通過。
124番バスでエルサレムへ戻る。

宿へ戻り、洗濯等。

ぐるり、本日もドミに誰もおらず、貸し切り。

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※エルサレム → ベツレヘム(約40分) → ヘブロン(約1時間)
 
ダマスカス・ゲート前のバス乗り場から21番バス乗車。(1人片道7NIS)
(*124番でもいけるけれども、チェックポイントで降ろされる。
  ので、21番がスムーズ。分離壁の絵が目的なら124番で行けば良い。)

 降りた場所からすぐにヘブロン行きバスに乗り換え。(1人片道6NIS)

※「少女が撃たれた部屋を見て行ってくれ」とか声をかけてくる人がいる。
  イスラエルのやっている事の酷さを外国人に伝えたくてやっているのかもしれない。
  けれど、見た後で金銭を要求されたりする事があったり、女性や1人旅の人なんかは
  ついて行って危ない目に会う事があるかもしれないので迂闊について行かないように!

※チェックポイント → エルサレム(1人5NIS)
 
 イスラエルからパレスチナへ入るのは簡単だけれども
 逆は治安維持の為、金属探知機なんかでのチェック有り。
 外国人ならそんなに厳しくないけれど、地元のパレスチナ人は
 結構入念にチェックされていた。
 
※聖誕教会 入場無料
 バスを降りた所(ヘブロン通り)から、歩いて行った。徒歩約30分くらい。
 とにかく、ツアーの団体客が多く、それと被ると敬虔な雰囲気というよりは
 ドヤドヤとした感じの中で観る事になる。
 
※分離壁
 バスを降りたヘブロン通りから歩いて行こうとしたら
 タクシーのおっちゃんがタダで乗っけてってくれた。
 ので、相場は解らないけれども、歩こうと思えば歩ける距離。
 おっちゃんの最初の言い値は5NIS。

※イスラエル側から
 パレスチナへ行くにはパスポート必須
 忘れないように!!
 

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by kurikurigururi | 2014-11-21 23:27 | パレスチナ | Comments(0)
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